
世界各地で生息が確認されているブタですが、そのなかでもよく知られている仲間がイボイノシシです。
そんなイボイノシシについて
食用としての意外な味
イボイノシシのライオンとの関係
イボイノシシの子ども
以上について紹介していきたいと思います。
実は美味しいイボイノシシの味

イスラム教など宗教上の理由で食用としていない、一部の地域を除いてほぼ世界中で食べられている豚肉。
皆さんもご存知の通り、ブタの先祖をたどってみるとイノシシにたどり着きます。
日本ではイノシシの肉を牡丹肉と呼んで食べる文化があり、最近ではジビエとして非常に人気があります。
そんなイノシシの名前を持つイボイノシシも食用として食べることができるか、疑問に思う方も多いと思います。
単刀直入に言って、イボイノシシは食用に用いられることもあります。
アフリカではイボイノシシを料理として提供するレストランもあり、そこではスペアリブなどが通常の肉料理と同様に提供されています。
味はやはり豚肉に近く、脂ののりや旨味は食用として改良されている一般的なブタの肉と比べて劣りますが、十分料理として楽しめる美味しい食材だそうです。
イノシシは個体や調理の仕方によって、味の良し悪しが大きく変わる食材です。
イボイノシシも生活の環境や調理の仕方によってはブタ以上に美味しく食べることができるかもしれません。
戦いは苦手のイボイノシシはライオンに食べられる?

ディズニーの人気映画ライオンキング。
映画だけに留まらず舞台化されるなど、根強い人気を持つ作品です。
人気の秘訣は主人公のライオン・シンバの友人として登場する名脇役の ティモンとプンバァのコンビの影響は大きいでしょう。
ミーアキャットとイボイノシシの陽気なコンビで、スピンオフ作品も発売されるなど作品内屈指の人気キャラクターです。
しかし、野生の世界でライオンとイボイノシシの関係は全く異なっており、イボイノシシが捕食対象として襲われることも 少なくありません。
イボイノシシは鋭い牙を持っていますが、戦うことよりも逃げることが得意で時速50kmのスピードで敵から逃げます。
イボイノシシの住みかは岩陰の隙間やツチブタなど他の動物が掘り起こし使わなくなった巣穴を再利用することも多くあります。
穴にはお尻の方から後ろ向きに入り、自慢の牙は巣穴の入り口を守るために使用されます。
イボイノシシにもうりぼうはいる?

イノシシの子供を「うりぼう」と呼ぶことがあります。
イノシシの子供には独特の縞模様がありますがこれは、外敵から身を守るため森の中の木漏れ日に溶け込むようにこのような模様がついています。
その姿が植物の「ウリ」に似ていることから、うりぼうと呼ばれるのです。
イノシシの名前がつくイボイノシシですが、イボイノシシの子供はうりぼうのような姿をしているのでしょうか。
イボイノシシは通常2匹から4匹の子供を産みますが、生まれてくる子供達はうり坊のような独特の模様はありません。
イボイノシシの子育ては母親と2歳位までの子供のイボイノシシの合わせて5頭ほどの家族がいくつか集まり集団を形成します。
また中には群れを作らない家族もありますが、母親が子供たちを必死で守ります。
集団で生活するイボイノシシは姿を隠す必要がないのかもしれません。
どことなくユーモラスなイボイノシシですが、日本で見られる動物園は多くありません。
もし目にする機会がありましたら子どもや牙などをじっくり見てみてはいかがでしょうか。