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死因は様々?最弱のうわさを持つマンボウの刺身

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マンボウ

広い海には数多くの魚が生息していますが、多くの魚の中でも広く知られている魚のひとつがマンボウです。
他の魚とは異なる変わったフォルムにとぼけた表情がなんとも愛らしいマンボウでは子供から大人まで人気の親しみやすい魚ではないでしょうか。
今回はそんなマンボウについてご紹介していきたいと思います。

マンボウは最弱?死因のウソとホント

マンボウ

知名度が高く、人々に広く知られているマンボウはインターネットでも人気が高い魚です。
その人気の理由はなんといっても「マンボウは最弱の魚」という噂です。ちょっとしたことで死んでしまうマンボウは、主人公の死亡判定がシビアなことで有名なレトロゲーム「スペランカー」になぞらえる声もあります。
果たしてこのマンボウの噂は本当なのでしょうか。いくつかのうわさをピックアップしていきたいと思います。

マンボウは寄生虫を払うためジャンプして死亡する?

マンボウ

野生環境に生息しているマンボウは、意外なことに多くの寄生虫が寄生しています。サバなどの青魚やイカに寄生しており、食すと激しい腹痛を起こすことで有名なアニサキスや魚の血液を吸うウオジラミなど40種類以上の寄生虫が付いているそうです。
このような寄生虫を長く放置していると次第に衰弱してしまい最終的には死に至るため、水族館で飼育されているマンボウは薬などで寄生虫対策をしています。
しかし、薬をつけることができない野生下でのマンボウは寄生虫を追い払うために大きくジャンプをし、体を海面にたたきつけることで寄生虫を追い払います。
しかし、ひ弱なマンボウはこのジャンプで海面にたたきつけられた衝撃で死亡してしまうというのがインターネットでの噂です。
この噂は、単刀直入に言うとウソであり寄生虫を追い払うためにジャンプをすることはありますがそれによって死亡することは確認されていません。

マンボウの死因は強い朝日の日差し?

マンボウ

マンボウの噂の中でも衝撃的なものが、浴びた朝日が強すぎて死んでしまうというものです。太陽光で死んでしまうのでは、水族館などの環境でも生きていくことができないためこの噂はもちろん真実ではありません。
マンボウには海面近くで横たわる姿が度々目撃され、それが死んでいるように見えることからこの噂ができたと考えられています。
マンボウのこの行動はマンボウの昼寝とも呼ばれており、日向ぼっこをしていると考えられています。この行動がマンボウが英語で「sunfish(太陽の魚)」と呼ばれる由来にもなっています。
マンボウが昼寝をする理由は深海近くを泳いでいるマンボウが体を温めるためとも、体についている寄生虫を太陽光で殺菌したり海鳥に食べてもらうためとも言われております。

3億の卵を産むマンボウは2匹しか生き残らない?

マンボウ

マンボウの生態に関して有名な話として3億もの卵を産卵するも、天敵に襲われたり厳しい自然環境で生き抜くことができないため成魚になるのは2匹程度であるというものです。
この話は1921年にイギリスの科学雑誌「Nature」に掲載されたことで広まったと いわれていますが、あくまでもマンボウの卵巣内に3億個以上の未成熟な卵が発見されただけにとどまり、一度に3億もの単語を産卵する明確な証拠は見つかっていません。また、成魚になるのが2匹という根拠も不明なのだそうです。

実はフグ?巨大なマンボウの名前の由来

マンボウ

マンボウの特徴といえば、弾丸のような体のフォルムです。マンボウという名前は「満方」から来たといわれ手おりその丸い特徴的な姿から名前が付けられたようです。
一般的に魚は尾びれを使って水の中を泳ぐのですが、マンボウは尾びれが発達しないことから背びれと尻びれを使って泳ぎます。
マンボウはフグ目に分類されており尾びれが発達しないこともフグとの共通点です。もともとはフグと同一の祖先を持っており、外洋での生活に適して進化を遂げたのがマンボウはだと考えられています。
マンボウの大きさは大型のものでは体長が3メートルを超え、重さも2トンにも上ります。
マンボウの肌はザラザラとした手触りで、学名の「Mora」は石臼という意味があります。
マンボウの皮膚は最弱伝説とは打って変わって頑丈で、大型の個体は弾丸が通らないほど厚くなります。

まるで鶏肉のようなマンボウの刺身

食用にされるマンボウの腸

マンボウは日本の近海にも生息しており、定置網で水揚げされることも度々あります。
太平洋に面する地域では食用にされることもある魚で、水分が多いため、塩や下茹でなどで水抜きをしてから食材として利用します。
食感は魚というよりも鶏肉に近いもので刺身やてんぷらなどで食されます。
また、回転ずしなどでマグロの代用として用いられるアカマンボウはマンボウという名前が付いていますが、マンボウとは異なる種類の生物でリュウグウノツカイに近い仲間です。

マンボウがインターネットでここまで話題になった理由については不明ですが、マンボウのビジュアルや醸し出す雰囲気から最弱の伝説が作られ、面白さが先行し拡散されたのではないでしょうか。このような噂が広まったことも含めマンボウの魅力なのではないでしょうか。

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