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まるでキメラ?珍獣カモノハシは哺乳類?

投稿日:2019年9月26日 更新日:

カモノハシ

鳥のようなくちばしをもち、足にはひれがついているほかには類のない姿を持つ動物のカモノハシ。
見た目だけではなく、その生態も他の動物にない特徴を持っています。今回はそんなカモノハシの謎についてご紹介していきたいと思います。

くちばしが特徴のカモノハシは後ろ足に猛毒

カモのようなくちばしのカモノハシ

冒頭でもご紹介した通り、カモノハシの大きな特徴はまるで鳥のようなくちばしです。名前の由来にもなったくちばしですが、その造形の異様さからヨーロッパで初めてカモノハシのはく製が紹介された際にはビーバーとカモのくちばしを縫い合わせたものだと疑われたエピソードも残っています。
鳥のくちばしはキツツキが木の幹をつついて音を出すことからわかるように固くなっていますが、カモノハシのくちばしはゴムのようにやわらかくエサを蓄える頬袋も備えています。
また、カモノハシは咀嚼をするのにもかかわらずくちばしには歯が生えていません。実はカモノハシのくちばしは微弱な電磁波を感知できる電気感覚器官が発達しており、見通しの悪い水中でもエサや外敵を感知することができます。しかし、電気感覚絵を感知する神経が発達するために歯が邪魔になってしまうため、歯の代わりに角質板が発達したことからカモノハシには歯が生えていないのです。
カモノハシにはまだまだ意外な特徴があり、そのユーモラスな風貌に反し毒を持っています。
毒を持っているのはオスのカモノハシで後ろ足の蹴爪から毒を分泌します。毒の強さは相当なもので記録によると成人男性がカモノハシをとらえた際、蹴爪に指の付近をひっかかれました。その衝撃はすさまじく、激痛により気絶寸前の状態になったほか自力で立ちあがり歩けるようになるまで30分も要しました。苦痛はその後も続き、傷を負ったのは指付近だったのにもかかわらず肩付近まで腫れあがり激痛が続きました。1週間ほどで腫れは引きましたが鈍痛は続き元の状態になるまで長い時間を要したそうです。

単孔類のカモノハシは卵で産まれるけど哺乳類

カモノハシは卵から生まれる

上でも紹介したほかにもカモノハシには変わった特徴があります。カモノハシは産卵と排泄が同じ器官でなされる単孔類に分類されています。この特徴は鳥類や爬虫類に多くみられる特徴でカモノハシの独特な風貌や卵で生まれるという特徴も相まって、爬虫類なのか哺乳類という分類上の位置づけについての議論が盛んになされていました。
しかし、カモノハシは体温が周りの気温に影響を受けない恒温動物であることや乳腺の存在が確認されたことで哺乳類に分類をされるようになりました。ただし、遺伝子を解析すると哺乳類や鳥類、爬虫類を寄せ集めたような構成をしているそうです。
哺乳類とはいえカモノハシには乳頭が存在せず、カモノハシの子どもは母親のおなかに存在する乳腺から汗のように染み出す「ミルクの汗」を舐めて育ちます。

生きた化石カモノハシは飼育可能?

カモノハシ

ここまでカモノハシの様々な珍しい特徴を紹介してきました。カモノハシにこのような珍しい特徴がある理由はカモノハシが原始的な体の構造をしているためです。カモノハシはオーストラリアの一部に生息しており大昔からその姿を変えていないいわば生きた化石なのです。
カモノハシが姿を変えていない理由は環境の変化と競争相手が少なかったことが由来だと考えられています。オーストラリアにはカモノハシのほかに水を主な生活の場に選んでいる哺乳類がいないため進化をする必要がなかったのです。
また、ディズニーアニメのキャラクターとして徐々に人気を伸ばしている「カモノハシペリー」ではカモノハシのペリーが人間のペットとして描かれていますが実際に飼育することはできるのでしょうか。
カモノハシはオーストラリア政府により保護の対象とされていおり、ペットとして飼育することは大変難しい状況です。また動物園の飼育もオーストラリア政府の許可が下りないことに加え、長距離の移動に弱いこともあり日本の動物園で飼育された実績もないようです。

鳥のようなくちばしに卵で生まれる卵生、そして哺乳類として母乳で子供を育てる様々な要素を持つまさに珍獣のカモノハシ。日本でその姿を見ることはできないのですが、オーストラリアに訪れた際には一度ぜひその姿を見てみてください

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