有袋類

最強の繁殖力を持つオポッサム

投稿日:2019年9月20日 更新日:

オポッサム

一見すると大きなネズミのような姿をしていますが、実は立派な有袋類のオポッサム。オーストラリアに生息しているコアラやカンガルーの仲間なのですが、実はほかにない大きな特徴を秘めている動物でもあるのです。今回はこのオポッサムの意外な生態についてご紹介していきたいと思います。

オポッサムはアメリカに生き残りを果たした有袋類

オポッサムが進出したアメリカ

上でも触れましたが、ネズミのような姿をしているオポッサムは有袋類の仲間です。
ネズミにそっくりの見た目と袋を持つ有袋類の特徴から、「フクロネズミ」とも呼ばれています。
有袋類とは胎盤がほとんどの哺乳類とくらべて発達をしていないため、おなかの中で子供を大きく育てることができず、子供が未成熟な状態で産まれてくる動物を分類しています。
有袋類の多くの種で、産まれてきた子供は育児嚢と呼ばれる袋の中でしばらく育てられることからこの名前が付きました。
有袋類は生物としては原始的な部類で、かつては世界中に分布していましたがおなかの中で子供を大きく育てる有胎盤類に取って代わられてしまったため、大きな大陸から孤立し独自の進化を遂げたオーストラリア大陸意外では見ることができなくなってしまいました。
ただし、オーストラリア大陸以外で生き残った有袋類がおり、その唯一の種類がオポッサムなのです。
もともとオーストラリア大陸と並び有袋類が多く生息していた南アメリカ大陸も300万年前に北アフリカ大陸と地続きになってしまったため、生息していた多くの有袋類は姿を消しました。しかしオポッサムだけは生き残るどころか建設された陸橋を渡り北米大陸にも生息域を増やしました。

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オポッサムの武器は繫殖力と原子的な生態

オポッサムはコモリネズミとも呼ばれる

南北のアフリカ大陸でオポッサムが反映できた理由として彼らにはほかの有袋類にはない武器があったことが考えられます。
一つ目の武器は彼らの高い繫殖力です。オポッサムの繫殖力は驚異的で12日から17日という哺乳類最短の妊娠期間でこどもを産みます。一度に出産する数も多く20匹程度を産むのは当たり前。最多で56匹もの子供を出産した記録もあるそうです。
ただし、産まれてきた子供はほかの有袋類と同じく育児嚢で育てられるのですが、子供の数に対して母親の乳頭が足りずミルクを飲むことができないため、多くの子供は命を落としてしまいます。
子供はある程度成長すると母親の背中で過ごすことも多くなり、母親が子供をおんぶしているように見えることから「コモリネズミ」と形容されることもあります。
オポッサムが繁栄できたのは高い繫殖力だけではなく、高い環境適応能力があったこと重要なファクターになっています。
オポッサムは多産の上、胎盤も未発達な有袋類であることからわかるように非常に原始的な生態を持つ未発達な動物でした。
それだけ、特定の環境に特化する進化をしておらず様々な環境に適応することができる伸びしろがあったたため、南北のアメリカ大陸に生息域を広げることができたようです。

オポッサムは天敵にかなりリアルな死んだふりもする

オポッサムの武器は死んだふり

広い地域に分布を拡大したオポッサムですが、全く天敵がいないわけではありません。オセロットやジャガーといった大型のネコ科の肉食獣がオポッサムの天敵にあたるのですが、これらの動物に遭遇した際に死んだふりをしてやり過ごします。
オポッサムの死んだふりはただじっと動かないだけではなく、舌を出して痙攣をする上に死臭に似た臭いの唾液を発するほどの徹底ぶりです。
オポッサムが一度、死んだふりをするとどんなに動かされても動かず、相手が油断したすきを見て逃げ出すそうです。
ネコ科の動物は動かない相手に対しては興味を示さない習性があり、オポッサムが動かなくなると手を出してきません。この死んだふりもオポッサムが数をふやすこととに大きく貢献をしています

いかがだったでしょうか。有袋類の動物にはカンガルーなど繫殖力の高い動物も多くいますがオポッサム以上にしぶとく生き残る動物はいません。その力強く生き抜く姿に私たち人間も学ぶべきことがあるかもしれませんね。

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