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ユニコーンにも見えるイッカクの角の秘密

投稿日:2019年9月8日 更新日:

イッカクのイラスト

北の海に生息する大きな角が特徴的な生物イッカク。広い海の中でもこのような特異な巣が他形をしている生物はほかにいません、今回はまだまだ謎が多いイッカクの角の秘密についてご紹介していきたいと思います。

イッカクといえば角!その正体は?

歯のイラスト

クジラのような体から大きく伸びた一本の角が特徴的なイッカクですが、この角は実は牙が大きく伸びたものなのです。
イッカクは上あごに犬歯が2本あるのですが、オスのイッカクは左の犬歯が大きく伸びていきいきます。この犬歯は反時計回りに伸び続け、やがて上唇を突き破って大きな角のようになるのです。
一方で、右の犬歯は大きく伸びず、メスのイッカクにも2本の犬歯がありますがオスのイッカクのように伸びません。
ただし、まれにメスの場合も1メートルほど犬歯が角のようになる例も確認されており、通常は伸びない右の犬歯が伸び、角を2本持つイッカクが存在することも確認されています。
イッカクの体長は5メートルほどですが、角は3メートルほどまで伸び、イッカクの体の大き名ウェイトを占めています。
この角は先端はきれいなのですが、根本はコケが生えることもしばしばあり、折れてしまうと二度と元に戻らないのだそうです。
このようにイッカクの角は歯が発達したものなのですが、イッカクにはものを噛むための歯は生えていないそうです。

ユニコーンといわれたイッカクの角は密猟の対象にも

ユニコーン

大きな角の生えたイッカクの姿はかなり特異で、その姿に関して様々なエピソードがあります。イッカクの生息する環境は北極海の人目につかない海域に限られています。また、その想像を絶する姿から標本が確認される前の時代には見間違いや伝説上の動物であるように扱われていました。
また、鬼のような角が生えた馬である想像上の生物「ユニコーン」の角には解毒作用があるという噂が流れ、ヨーロッパを中心にユニコーンの角が出回ることがありました。しかし、想像上の生物であるユニコーンの角が実在するわけもなく、正体はイッカクの角であったそうです。日本にイッカクの存在が紹介されたのは江戸時代にオランダの商人によって角がもたらされたのが最初だといわれています。
大阪の酒造家でアマチュアの本草研究者として有名な木村孔恭の記した「一角纂考」にはイッカクの生態や上記のユニコーン伝説、角が2本生えているイッカクなど挿絵も交えて詳細に紹介されていたそうです。
当時の日本ではイッカクの角は漢方薬としてオランダから輸入されており、麻疹の治療に用いられていましたが。
現在、イッカクは準絶滅危惧種に指定されており、伝統的なイッカク猟の文化が残っているイヌイットを除いてはイッカクを捕獲を禁じています。現在ではイッカクの角の取引はワシントン条約で禁止をされていますが、装飾品などに用いるためイッカクの密猟は後を絶たないようです。

イッカクの角はなぜ伸びたのか

イッカクのイラスト

ここまでイッカクの角の特徴や人との関わりについて紹介しましたが、なぜイッカクの角はこのように伸びているのでしょうか。
実はイッカクの角が大きく伸びているのにはいくつかの理由があるようです。
まず挙げられる理由はオス同士の優劣を決めるためです。イッカクの角の長さはオスの魅力に直結するものといわれており、角が長ければ長いほどオスのイッカクはメスにアピールができるということになります。
また、イッカクの角は気象レーダーの役割を果たしているともいわれています。イッカクの角には神経が通っており、この角を大気にさらすことで温度、湿度、気圧を敏感に感じ取っているそうです。気象状況を敏感に感じ取ることで天敵であるシャチが氷海でありながら呼吸のため定期的に海面に上がれるくらいの気温になっている海域を探しだしているのです。
また、エサを取るためや凍り付いた海を割るために角を使用するという説もありますが、上述のようにイッカクの角は生存や繁殖に欠かせないものであり、なおかつ折れてしまうと二度と戻らないためこれらの説は現在のところあまり支持を得られておりません。

大きな角に目を引かれるイッカクですが、現在飼育をしている水族館は世界中どこにもありません。
実際にイッカクの姿を見たいという人々がウォッチングに訪れることから考えても、イッカクの角にはそれだけではない大きな魅力があるのではないでしょうか。

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