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ドラクエにも登場!マンドリルの顔の色の理由

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マンドリル

動物のなかには時折、色鮮やかな体色を持つものが時折見られます。体色を様々に変化させるカメレオンや目玉のような美しい模様を持つクジャクなどが有名ですが、サルの仲間のマンドリルは色鮮やかな顔を持ちます。
今回はそんなマンドリルを顔の色の秘密を中心にご紹介していきたいと思います。

珍しい青色を持つマンドリルの派手な顔の理由

マンドリル

なんといってもマンドリルの特徴といえば色鮮やかな顔の色。顔の中心は鼻筋にかけて真っ赤な色をしている一方で、頬は青白く、顔の下に生えている顎ひげは黄色という具合です。
ニホンザルなど、赤い顔の色を持つサルの仲間は珍しくありません。
マンドリルの鼻筋が赤いのは皮膚の下の毛細血管が発達しており、血液の色で赤く見せています。
一方で自然の中で青い体色を持つ哺乳類はほとんど例がありません。
マンドリルの頬が青く見える理由は青い色素を持つのではなく、光の反射が影響していると考えられています。
マンドリルの頬の皮膚の下にはコラーゲンと呼ばれるタンパク質の一種からなる層でできている部分があります。
このコラーゲンの層は繊維のような構造になっており、光を散乱させることで青色に見えるのです。
かつてはコラーゲンが構成する繊維層の不規則な配列により光が散乱し青く見えると考えられていましたが、コラーゲンの繊維層に規則性があることが判明し、規則的な光の反射により一様に青くみえることがわかりました。
そもそもなぜ、このようにマンドリルの顔が派手な色をしているのでしょうか。マンドリルは群れで行動する習性があり、視界の悪いジャングルの中で離れたところにいる仲間を確認するためだと考えられています。
また、マンドリルのオスはお尻の部分も顔と同様に赤や青の色鮮やかな体色になっています。
明日のマンドリルのお尻の色はメスへのアピールのためと考えられており、色鮮やかなお尻を持つマンドリルほど、メスにモテることがわかっています。

ドラクエでは敵役のマンドリルの性格

マンドリル


日本を代表する人気ゲームシリーズのドラゴンクエストにマンドリルというモンスターが存在します。
その名前や、顔立ちなどから動物のマンドリルをモチーフにしたと考えて良いでしょう。ゲーム内のマンドリルは攻撃力も高いことから、動物のマンドリルも攻撃的なイメージを感じますが、実際にはどうなのでしょうか。
マンドリルの性格はゲーム内に登場するマンドリルとは異なり、基本的に温厚な性格なのだそうです。仲間の中で争いが起きた際は攻撃や威嚇をするのではなく、顔の色の鮮やかさを競いあうようです。
ただし、他にヒヒの仲間にも共通しますが、敵に対しては凶暴性を発揮し牙を立て対抗する姿も見られます。

ライオンキングに登場するのはマンドリル?マントヒヒ?

マンドリル

アフリカのサバンナを舞台にライオン・シンバの成長を描く、ディズニー映画「ライオンキング」。この映画で登場する王国の祈祷師を務めるヒヒ「ラフィキ」です。
設定では謎のヒヒとされていますがマンドリルとマントヒヒがモデルとなっているようです、
ラフィキの特徴である、長い体毛はマントヒヒ、色鮮やかな顔の色はマンドリルをモデルにしているとみられ、王国の祈祷師という設定を補強する、神秘的な特徴を2種類のヒヒから取り入れています。
ちなみに、ライオンキングの舞台は「プライド・ロック」と呼ばれるサバンナですが、アフリカ北東部のサバンナに生息しているマントヒヒに対して、マンドリルの生息地はカメルーンや赤道ギニアなどアフリカ西部のジャングルで、サバンナでは生息していません。

絶滅危惧種のマントヒヒは食用にも?

マンドリル

マンドリルというインパクトも強い名前。この名前の由来について、確実なものはわかっていませんが、一説には人間を意味するmanとヒヒを意味するdrillを組み合わせたものともいわれています。
この名前からもわかるように、マンドリルは霊長類の中でも人間に近いヒヒと思われていたようです。
しかし、そんなマンドリルは現地アフリカでは食用にされていたという過去もあります。
野生のマンドリルは狩猟の対象とされ、客人をもてなすための料理に供されていたともいわれています。
現在は生息地である森林の開発により絶滅の危機に瀕しているマンドリルが、食用にされることはありませんが、マンドリルが数を減らした一因に食用にするための狩猟も影響しているといわれています。

特徴的な顔とインパクトの強い名前を持つマンドリルは様々なモチーフに用いられることも多いようで、上でも紹介したライオンキングやドラクエの例のほかに神戸を拠点に展開している「マンドリルカレー」も徐々に話題を呼んでいます。
実際のマンドリルはおびひろ動物園をはじめ多くの動物園でその姿を見つことできます。
その色鮮やかな顔の色を実際に観察してみてはいかがでしょうか。

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