両生類

長寿命で再生能力もすごいオオサンショウウオ

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オオサンショウウオ

カエルなどに代表される両生類の仲間ですが、そのなかで最大の大きさを誇るのがオオサンショウウオです。
実はこのオオサンショウウオはシーラカンスなどと同じく「生きた化石」とも呼ばれる動物なのです。
今回はそんなオオサンショウウオについてご紹介していきたいと思います。

両生類最大でかなりの長寿を誇るオオサンショウウオの生息地

オオサンショウウオ

冒頭でも紹介をした通り、オオサンショウウオは両生類の中で最大の大きさを誇る動物です。大きさは京都水族館で飼育されている最大のものは1.5メートルにもなりますが、ここまでの大きさになるのはまれで、一般的なサイズは50センチから70センチほどです。
オオサンショウウオは日本の固有種で、岐阜県以西の本州や四国、九州に生息しています。
日本に生息する大型の生物であるオオサンショウウオですが、実際に野生で目撃した方は少ないのではないでしょうか。
オオサンショウウオは天然記念物にも指定されている希少な生物で、山奥の清流に生息する上に夜行性で掘る間は岩陰などで身を潜めていることが多いようです。
2018年の統計では日本人の平均寿命は84.2歳で世界でも長寿の国として知られています。
日本固有のオオサンショウウオも寿命は非常に長いことでも知られています。もとより両生類は寿命が長い生物が多く、25年生きたイモリの例などが観測されていますが、オオサンショウウオは飼育がそれをおおきく超える50年以上という飼育例が確認されています。
野生下では過酷な環境もあり10年から15年が平均のようですが、100年以上生き続けるケースもあると推測もされています。

足が切れても再生する生きた化石オオサンショウウオ

オオサンショウウオ

オオサンショウウオは江戸時代の1826年にドイツ人医師のシーボルトが江戸に向かう途中現在の三重県でオオサンショウウオを捕獲し、その後、1830年にオランダ持ち帰ったことで世界中に知られるようになりました。
オオサンショウウオの姿は発掘された3000万年前の化石から推測される姿とほぼ変わらず、生き延びていたことがわかっています。
同じ姿を保つという点に関してオオサンショウウオにはもう一つ大きな特徴があります。
オオサンショウウオには優れた再生力があり、手足や尾が切断されても長い年月をかけて再生することができます。なんと、この再生能力は手足などだけではなく、肺や脳の損傷も修復することができるそうです。
オオサンショウウオの再生の秘密は損傷した部分にできる細胞にあります。人間にも見られる現象として、損傷が発生した場合出血を抑えるよう血管が収縮したのち、皮膚細胞が断面を覆います。この時オオサンショウウオは人間と異なり新しい四肢が再生するための細胞「細胞芽」が損傷個所に作られるため手足を再生することができるのです。
ちなみにオオサンショウウオは「ハンザキ」という別名があることについて半分に割いても生きていることからという説もありますが、実際には口の幅が広くまるで半分に割けているように見えることからついた名のようです。

交雑が問題なっているオオサンショウウオ

オオサンショウウオ

オオサンショウウオは日本の固有種ですが、近い仲間にチュウゴクオオサンショウウオはがいます。アメリカ大陸にもアメリカオオサンショウウオという和名を持つ生き物がいますが、同じオオサンショウウオ科に属するもののオオサンショウウオやチュウゴクオオサンショウウオとは少し遠い種類と考えらえれています。
チュウゴクオオサンショウウオはその名のとおり中国に生息しているのですが、中国から日本に食用として持ち込まれたものが野生化して問題になっています。
野生化したチュウゴクオオサンショウウオは日本固有のオオサンショウウオと交雑をしてしまい、貴重な在来種の数が減少につながっているのです。
京都府を流れる鴨川では90%のオオサンショウウオが交雑種ということがわかり衝撃を与えました。
外来生物でもあるチュウゴクオオサンショウウオ自体も世界的に見ると絶滅が危惧される希少な動物であるため駆除をすることもままならず、対応に苦慮しているようです。

天然記念物のオオサンショウウオは豊かな自然環境の象徴として、生息地では愛される存在のようです。
生息地のひとつである広島県の湯来温泉ではオオサンショウウオをモチーフにしたこんにゃくが大きな話題になっており、オオサンショウウオの人気を改めて認識させています。

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