爬虫類

世界中に生息するコブラの種類と天敵

投稿日:2020年4月26日 更新日:

コブラ

数ある動物の中でヘビが苦手な方も少なくないと思いますが、そんなヘビの仲間の中でも人気漫画のタイトルやバイクの名称に使用されたこともあり、マイナスのイメージばかりではないのがコブラです。
今回は毒ヘビの代表格というイメージも根強いコブラについてご紹介していきたいと思います。

日本にもいるコブラ仲間の生息地と種類

コブラ

コブラの仲間は世界中に分布しており、南極大陸を除くすべての大陸で生息が確認されています。
一般的なイメージでは砂漠など暑い地域に生息している印象が強いコブラですが、その仲間の種類は幅広く森林や草原のほ海洋に住むウミヘビの一部もコブラの仲間に分類されます。
代表的なコブラの仲間はキングコブラやタイパン、ブラックマンバ、インドコブラの4種ではないでしょうか。

コブラの中でも最大の大きさのキングコブラ

コブラがモチーフと考えられるナーガの像

キングコブラはコブラの仲間のうち最大の大きさを誇る種類です。体長は平均3メートルほどですが、大型のものは5.5メートルほどの大きさにもなります。
キングコブラはインドのほかタイやインドネシア、フィリピンなど東南アジアに幅広く生息しており、生息地ではキングコブラの毒は「ゾウも咬み殺す」といわれています。
キングコブラの毒が他の毒ヘビと 比べてとりわけ強力ということではないですが、体が大きい分、一度に大量の毒を相手に注入することができるのです。
キングコブラがひと咬みで注入する毒は7ミリリットル。これはゾウ1頭、人間に換算すると7人分の致死量といわれています。

インド四台毒蛇!コブラのイメージそのもののインドコブラ

インドコブラ

インドコブラはコブラの中でもフードコブラ属という仲間に分類されるコブラで、威嚇をする際に首元の皮膚(フード)を広げるというお馴染みの特徴を持っています。
インドでは人間が襲われる被害も多く、アマガサヘビ、カーペットバイパー、ラッセルクサリヘビとともにインドで最も恐れられている四台毒蛇に挙げられています。
ちなみにインドにはキングコブラも生息していますが、キングコブラは実は臆病な性質であることから、人間への被害はそこまで多くないため四台毒蛇に歯含まれていません。

陸上最強の毒を持つコブラのタイパン

タイパンはオーストラリアに生息するコブラの仲間

タイパンはオーストラリア大陸などオセアニア地域に生息するコブラの仲間で、オーストラリアの先住民であるアボリジニの言葉が名前の由来です。
タイパンの仲間は3種類確認されていますが、その中でもナイリクタイパンは地上に住む毒ヘビの中では最も強力な毒を持つといわれおり、その毒性はマムシの800倍にもなります。
ナイリクタイパンの毒性はコブラ科のヘビに共通する神経毒で血液を凝固させ、血管を詰まらせる作用があります。
ただし、現在は血清ができておりナイリクタイパンもおとなしい性格であることから、近年は人間が咬まれて亡くなる例はないようです。

凶暴な最強のコブラ・ブラックマンバ

ブラックマンバ

アフリカに生息するコブラの仲間であるマンバですが、その中で最も凶暴なのがブラックマンバです。
アフリカのサバンナに生息しているブラックマンバは大型の個体は4.5メートルにもなりキングコブラに次ぐ体長の大きさを誇ります。毒性もマムシの60倍といわれるほど強力で即効性も高く、性格も攻撃性が高いためでブラックマンバは最も多くの人間の命を奪った世界最強の毒ヘビといわれています。
2020年に亡くなったNBAのロサンゼルス・レイカーズの名選手であるコビー・ブライアントは最高峰の選手としてのインパクトからブラックマンバと呼ばれていました。

日本にもコブラの仲間がいる

日本のコブラの仲間ヒャンはハブよりも強い毒を持つ

日本に生息する毒ヘビとして有名なものはマムシやハブなどが有名ですが、実はコブラの仲間も生息しているのです。
沖縄など南西諸島にするヒャンやその亜種であるハイ、クメジマハイがそれにあたります。
他のコブラの仲間と同じく神経毒をもち、その毒性はハブの4~5倍にもなるといわれています。
このように強い毒性があるにもかかわらず、日本国内でもあまり知られていないのは体長が30~60センチと小型であり、非常に臆病でおとなしい性格である上に力が弱いため人間に対して牙をたてることができないためです。

毒をも恐れないコブラの意外な天敵

コブラの天敵クジャク

強力な毒を持っているコブラですが、実は毒をも恐れない意外な天敵がいるのです。
毒をも恐れず、コブラを襲い時には捕食をしてしまう動物はなんとクジャクなのです。
クジャクは優雅な姿に似合わず雑食性でヘビを食べることがあり、同じ生息域に住むキングコブラもその例外ではありません。加えて、クジャクはコブラの仲間が持つ神経毒に対して耐性を持っており、コブラのような毒ヘビだけではなく毒を持つサソリも好んで捕食します。
また、アフリカに住むイタチの仲間ラーテルもクジャクと同じく神経毒に対して免疫を持っており、コブラに向かっていく姿や気性の荒さから「世界一恐れしらずな生き物と呼ばれています。

ヘビ使いに操られているコブラは耳がない?

コブラ

インドのコブラといえばヘビ使いの吹く笛に操られ踊るという姿を想像した方も少なくないのではないでしょうか。
ヘビ使いは大道芸の一種ですが、現在は法律で禁止され手織り、コブラの捕獲禁止も厳格化されたことから数を減らしているようです。
コブラは笛の音に合わせて踊りを踊ると思われがちですが、コブラには耳が退化しているため存在せず笛の音が聞こえないため、実際には笛の動きに合わせて体を踊るように体を動かしているのです。
コブラには耳がありませんが音を感知する機能は残っており、体に触れた音が刺激として感知することができるため、周囲の地面や草がわずかに動いたことも感知することができます。

海外の暑い国に生息する獰猛な毒ヘビというイメージの強いコブラですが、実際には日本を含む世界各地に生息し、おとなしく臆病な性質を持つものも多いという意外な一面が見えてきました。
血清などの毒への対処法もあり、コブラを必要以上に恐れる必要はありませんが、猛獣に変わりはなく、今後も人間とコブラは付き合い方を気をつけなければなりません。

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