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本当に叫ぶの?ダム造りの達人ビーバー

投稿日:2019年11月12日 更新日:

ビーバー

水辺には多くの生物が集まります。もちろん多く水辺近くに住む哺乳類も多くいますが水辺にダムを作るのはビーバーのほかにいないのではないでしょうか。
今回はそんなビーバーのダム作りや意外に知られていない特徴についてご紹介していきたいと思います。

絶叫するビーバーの本当の鳴き声

ビーバー

インターネット上でちょっとした話題になった動画に「絶叫するビーバー」というものがあります。
山岳地帯と思われる大自然の中にたたずむ動物が、「ああああああああ!」という雄たけびをあげる動画で、動物のなんとも言えない表情と叫び声のギャップが笑いを誘います。
しかし、タイトルは真っ赤なウソでこの動物はビーバーではありません。動画に登場するのはマーモットという動物で、マーモットの鳴き声は笛のような高い音なので動画の音声も男性の声を合成したもののようです。
「絶叫するビーバー」という動画ではビーバーも登場せず、絶叫もしていないのですが実際にビーバーが絶叫することはあるのでしょうか。
実際にビーバーが叫び声を上げることはあまりなく、ビーバーの本来の鳴き声も野太いものであまり通る声ではありません。
ビーバーは叫び声をあげる代わりに驚いた時には平べったいしっぽで水面をたたき、その大きな音で仲間に危険を知らせます。

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ビーバーはダムを造る森の建築家

ビーバー

冒頭でも触れた通りビーバーの特徴といえば水辺にダムを造ることではないでしょうか。ビーバーは川のそばに生息しており、周辺に生えている木を倒し水辺の泥や枝なども活用してダムを築き川の水の流れをせき止めます。このダムによって作られた池の中に島のように巣作りをします。ビーバーの作る巣は一見水の上を浮かんでいるように見えますが水底に土台が築かれており、水の中の出入り口から水上に浮かぶ部屋に入るような構造になっています。
ダムのおかげで大雨の際にも浸水することなく、日照りで水位が下がった際にも影響がないよう絶妙なバランスで調整をされています。
このような特殊な巣を作ることでビーバーは天敵から襲撃されることを防いでいるのです。
ビーバーの作ったダムは川の流れをせき止めるため、付近の広い範囲を水没させてしまいます。
川の周囲が水没すると木が根本から腐ってしまい枯れてしまうため一見すると環境破壊につながるように見えるのですが、水没した地点は流れもおだやかであることから水鳥の休憩所になる他、水辺の植物が育つためそれをエサにする動物のエサ場になるため、ダム造りはめぐりめぐって動物たちの憩いの場を築くことに貢献しています。
ビーバーのダムづくりは誰かから教わるものではなく、生まれ持った本能でダムづくりを行います。基本的には木を切り倒してダムを造るのですが周囲にめぼしい木がない場合には石などを材料に使うこともあります。人間以外で巣作りのため周囲の環境を造り替える唯一の動物といわれており、このような習性からビーバーのことを指して「森の建築家」と呼ぶこともあるそうです。

ビーバーの天敵と毛皮の人気

ビーバーはアメリカ大陸を代表する動物

ビーバーが巣を作る大きな理由は天敵となる動物から身を守ることです。ここまで手の込んだ巣作りを行うことからわかるようにビーバーには天敵が数多く存在しているのです。ビーバーの天敵として代表的な動物はコヨーテやクズリ、オオヤマネコ、テン、ボブキャットのほか、ピューマやクマ。子供のビーバーはカワウソやイタチに襲われることもあります。
しかし、ビーバーにとって一番の天敵は人間ではないでしょうか。
ビーバーの毛皮はやわらかいため人気が高く、主に防寒具や帽子の材料として活用をされていました。
17世紀にはビーバーの毛皮の貿易をめぐりアメリカの先住民とフランスとのあいだで「ビーバー戦争」と呼ばれる戦争が起きるほどでした。
またビーバーの肉も食料として珍重され、その味は牛と七面鳥を足して2で割った味といわれています。

環境を大きく造り替える「森の建築家」のビーバー。天敵の多さから独特な習性を身に着けたようです。一部ではアメリカ大陸にヨーロッパの人々が進出する一因になったといわれてるほどで、まさに大陸を代表する動物といえるのではないでしょうか。

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